コツコツ学んで英会話

私の父は大変な努力家です。私たちが当たり前のように勉強していた子供時代、父は戦後の物の無い時代のせいで学校に行かせてもらえずずっと働いていました。幸い夜学の大学に通うことができそこからは苦労した分順調な人生を送ったのですが、思い出してみると父はずっと机に向かっていました。

最近その事を聞いてみると戦争のせいで学べなかった分を取り戻すように勉強したいという意欲が今もあるんだそうです。父はずっと英語の勉強もしていました。中学生向けのラジオ講座をゆっくり自分のペースでやっていたそうです。仕事をしながらですので1年生の教材を何年かかけて。定年した後はお年寄りの集るカルチャーセンターで英会話を教わっています。「年寄りだから覚えられないんだよ」と父は笑っています。

父は写真も趣味で撮っています。仕事は建築士でした。定年した今父はカメラを持ってヨーロッパへ旅行に行き芸術的な建築をカメラに収めています。そこで同じ様に旅行で来ているヨーロッパ学生さんやご夫婦に話しかけるのがとても楽しいと言っていました。英語が話せるようになったの?と聞くと「話せないよ!でも今まで覚えて来た英語のフレーズの単語を替えれば会話はできるもんなんだよ」と笑いました。

父は外国の方に日本がどんな国なのか話たり、お勧めのお土産をおしえてもらったりしているようです。「結局教科書にある文章をね、口からスムーズにでてくるまで繰り返し覚えて発音することだよ。その文章が1つ2つ、10個20個と増えていけば会話はできるんだよ」と父は言います。

留学、ネイティブの発音をシャワーのように聴く、という勉強法のほうが短期間で身に付くのかもしれませんが日本の英語教育でも英語がしゃべれるようになるんだと知りました。また、旅行中の楽しみとして知らない人とおしゃべりをしたい!というおしゃべりな父の性格も英会話向きなのだなと思います。